トリッパー遊園地 新橋演舞場 19.3.22

なぜ過去へ? 75年の時を遡って、何を見て、何を得たのか。
3月22日、河合郁人くん主演、辰巳雄大くん出演のトリッパー遊園地、昼公演を見てきました。初めてのハコ、新橋演舞場に狂気乱舞しました。
辰巳くんよりの偏った感想になるかと思いますが、良かったら。

河合郁人くん演じるマサヒロは、遊園地を経営する会社の若き経営者です。
昔ながらの観覧車などの遊具のある普通の遊園地は流行らないと、古参の社員も切り捨てて、全く違うリゾートへの生まれ変わりを企画しています。
人望もなく、ヤなヤツな感じ?ファンの方、すいません。役の話ですから。
父の時代から遊具の安全を守り続けてきた整備士のトラキチに、観覧車に乗ってみてくれと言われ、いやいや乗り込むと。。。

何度も夢に現れたという、マサヒロそっくりの祖先のマサヒコの願い?思い?により、マサヒコが生きた時代へと飛ばされてしまいます。
時間を遡り、たどり着いたのは遊園地。動いてはいませんが、観覧車もありました。

マサヒロは、経営者夫婦と、弟のショウヘイに出会います。辰巳雄大くん演じるショウヘイは、まっすぐな男って感じ。時代に矯正されたとも言えるのかな。
遊具係は、マサヒロが経営する遊園地の整備士トラキチにそっくりでした。

マサヒコは、マツジ、ショウヘイ兄弟のいとこで、出征中、日本から遠い南の島での激戦で命を落としたようです。マサヒロがトリップした時代では、もう亡くなってた。
河合郁人くんの二役ですが、マサヒロはチャラい感じなのに、軍服に身を包み、帽子を目深にかぶると、つま先まで、まじめな兵隊さんになり、演じ分けてるなーと思いました。

この日のお席は、花道横でした。花道の奈落から登場した軍服姿のマサヒコの、ゲートル巻いた足を、まじまじ見ちゃいました。
お顔を見るには、見上げなきゃならなかったから。
マサヒコが黄泉の国から戻った時、マサヒロは現代の観覧車に乗っていた。
ジャニーズお得意?の瞬間移動の技ですね(笑)

ショウヘイは、兄の経営する遊園地で働いていました。
友だちが、次々、招集されていくのに、自分には赤紙が届かないことにモヤモヤしてしているよう。

考えさせられました。人生には理不尽なことがたくさんあります。
なぜ自分は招集されないのか?男として認められてない?
大切な家族と、家族同然の従業員とその子どもたちのことを守りたいという思いももちろんあっただろうけど、悔しさと、戦場に行かなくていい安心感もあったでしょう。
辰巳くんは、そんな心の揺れを見せてくれていました。

マサヒロがトリップした1944年には、各地の遊園地が閉園に追い込まれたようですね。
この遊園地も、空襲の標的にならないようにと、観覧車は止まってたし、メリーゴーランドは、軍に差し押さえられることに。戦闘機の材料にと。

招集されないはずの事業主であるマツジが、戦争に行くことになります。戦局が芳しくない証拠でしょう。
ショウヘイも招集されなかったことには、裏取引があったような?

マサヒロは、マツジが祖父であると悟ります。祖父は南方の島で戦死していた。
行かせてはいけない。
マツジを止めなければ……という思いは、あったかもしれません。
でも、歴史は変えられない。赤紙をなかったことにはできない。マサヒロの背中に諦めが張り付いているようで、なんだか悲しかったな。

ショウヘイには、気になる少女がいました。ハルです。
ハルもショウヘイに憧れているようでした。
ショウヘイは昔のひとなんだよなー。女子に弱みを見せたくない?不器用な男でした。

空襲が激しさを増し、子どもたちは、次々、疎開していきます。
仲良しの友との別れを経験する子どもたち。
遊具は動かせないものの、送別会が開かれます。あたたかい気持ちに。
ご当地ゆるキャラのパンダも登場させてたけど、意味不明でしたけど。

とうとう、ショウヘイにも赤紙が届きます。
最後、淡い思いを抱き合う少女と、動かない観覧車に乗るのですが、少女は、なぜかパンダの被り物してくるんだよね。
恥ずかしいから?涙を見せたくないから?憲兵に見つからないため?
ショウヘイは、花道を駆け抜け、出征していきました。

ご当地ゆるキャラ?パンダはいらなかったと思ったかな。
イチロウの引退などのネタを、マサヒロが言ったけど、河合くんのアドリブかな。良かったですね。

マサヒコがマサヒロに託したかった思いは、なんだったんだろう?マサヒロが時を旅した意味が、よくわかりませんでした。許嫁だった女性に、一目会いたいだけだったのかと思っちゃだたけど。そんなんありなんかな。
現代人として戦争を見て、戦争反対、平和の大切さを知る?
進む道を自分で選べなかったショウヘイと、選ぶ自由のあるマサヒロ。
自由であるためには、責任を持たなければならない。そんなことを思いました。

激しい空襲から逃げ回ったマサヒロは、意識を取り戻します。
社員たちの囲まれています。夢だったのか。
一瞬、マサヒロもわたしも残念に思いました。夢落ち?

打ち消してくれたのは、ショウヘイにそっくりな青年が、祖母をつれて訪ねてくるラストでした。
ショウヘイの生死を、マサヒロは知らないままでしたし、そもそも祖父の弟のことは、知らなかったようです。
オーディエンスも知らなかったショウヘイの帰還。そして、命をつないだ。戦争から戻り、自分で自分の道を選べたことに感動しました。

遊園地は、ただのハコではない。
人が楽しむ場所です。劇場も同じですね。

マサヒロが1944年に飛ぶ刹那「からだを貸せ」とマサヒコは言いました。
ずっとこの言葉がひっかかってました。
マサヒロはマサヒロのまま、ひとりでトリップしたようにしか見えなかったから。マサヒロとマサヒコがひとつの身体の中で言い争うようなシーンあったとしたら、見逃したのかも。

平成は、戦争のなかった唯一の時代です。
その平成の最後に上演されたことに意味があったと思います。
平和はあたりまえではない。
次の世もその次の世も、ずっとずっと......No more War.

観劇できてよかったと思った気持ちを書きとめておきたいだけのblogに、最後までおつきあいくださり、どうもありがとうございました。

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この記事へのコメント

2019年04月28日 02:44
Thanks for sharing your thoughts on Wテj[Y. Regards
てるひ
2019年05月14日 12:56
コメントありがとうございます。
たいへん申し訳ございませんが、日本語以外のコメントですので、数日後、削除させていただきます。