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zoom RSS のっぺらぼうが、季節風春の研究会に参加した。

<<   作成日時 : 2018/04/24 11:19   >>

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あなたは季節風むきじゃない。
大好きな作家さんに言われた言葉が心にささったまま、4月21日、中野サンプラザで行われた、季節風春の研究会に行ってきました。
わたしには顔がない。わたしは誰なんだ? 打ちのめされた。
でも、ここから始めればいいのだと思えた。書きたいことがあるのだから。

季節風の秋の大会には、何度か参加したが、春研参加ははじめてだ。季節風に作品の投稿をしたことがないので、春研は、ハードルが高い気がしていた。

1部は、デビューからあまり時間のたっていない4人の作家さんと、両手いっぱいの作品を持つ作家さんが、自作を語る時間だった。

おおぎやなぎさんは、デビュー作ではなく、3部作の『オオカミのお札』について話をされた。
江戸時代編のもととなった作品を、季節風大会に出したそうだ。
オオカミ、大神は、ひとの願いを叶える神ではない。
叶える時には、なにかを求めるんだとわたしは思っている。

加筆修正なさり、戦時下の話、現代の話も書き、現代偏では、当初はなかったという3.11のことも書いていらっしゃる。わたしは、現代編が一番好きだ。
おおぎやなぎさんには、良きライバルがいらっしゃるようだ。
季節風とは、そんな作家と作家を目指す人たちの集まりなんだな......と改めて思った。

栗沢まりさんのデビュー作『15歳、ぬけがら』は、タイトルにだまさえて、読まない選択をするという過ちをおかしそうになった作品だ。
ぬけがらとは、今までの自分、もがき苦しんだり、泣き叫んだり、大笑いした、自分そのもの。自分が生きてきた証のようなものかな。
登場人物を整理し、ラストを変えたとのこと。
この物語を仕上げるために、いろんな風が吹き、講習会だったり、人とのつながりだったりができたそうだ。が吹
年の離れた姉さん弟は、物語からはずされなくてよかった。
カッコいいぬけがらに、わたしもなれるように生きたいと思う。

せいのあつこさんは、不器用な作家だと思う。
知りたい、わかろうとするために寄り添おうとする。
不登校の男子生徒の椅子に座ってみた『大林くんへの手紙』に描かれた主人公も、不器用で、でも、わからないことをわからないまま放置することなく、自分のやり方で知ろうとする。せいのさんの人を知ろうとする手法のひとつを、惜しみなく物語化している。

せいのワールドが好きだ。
音を感じると言った。パチン。他の誰にも聞こえない音をとらえる。
知るために、深く掘り下げ、遠回りをする。
せいのさんに、あなたはわたしと同じだと思うと言ってもらったことは、少し意外だった。

高田由紀子さんのデビュー作『まんぷく寺でまってます』は、ご実家の佐渡お寺から発想した物語だそうた。
大会に出した時には、ふたつの死が書かれていたそうだが、ひとつにとの編集さんからの話を受け、主人公が得度を受け入れ、前へ進むためのおじいちゃんの死を描かないことにしたとのこと。
もうひとつの友人のお父さんの死は、同級生が檀家となるこのとを描いてもいるので、削れなかったそうだ。
友の父の死は物語以前におこったことだったから、良いのかもしれないなーと思ったりも。

高田さんの2作め『青いスタートライン』に出てくる遠泳について、すぐにできるものかとの質問があった。
できるかできないかではなく、そのような疑問を持たせないように書くことが大切だと、司会のいとうみくさんが言っていたのも心に残った。

安田夏菜さん。たくさんの作品を書いてらっしゃる作家さんだが、デビュー作から2作めまでに7年かかった。再デビューとご本人はおっしゃったが、そのことについて語られた。
(児童文学を書いていない間に)落語に出会い、台本も書かれた話は、児文協の付設勉強会でうかがったことがある。わたしにとってのジャニーズのようなもの?(一緒にしては失礼ですね、すいません)
笑いは免疫力アップになる。その中でも落語はとても良いらしい。書いて、ストレスためることは、免疫力下げるし〜と思われたこともあったそうだ。
関西の方なので、お話がとてもおもしろい。

『レイさんといた夏』を拝読し、息が苦しくなった。あそこまで追い込むことができるのは、ご自身も、ぎりぎりを歩かれたからかもしれないと思った。
わたしも、今から、ここからだと思わせてもらえた作品だ。

第2部は、繁内理恵さん、土山優さんの「今、気になるこの作品」
ふたりの話が好対照だった。

繁内さんが紹介なさった『彼岸花はきつねのかんざし』は大好きな一冊だ。
生と死の境界線を歩く、人の子と、おきつねさんになる前のちんまいきつねをわけたピカどん。
戦争という暴力の例えの一つと、わたしが思った、人間に子ねずみを駆逐された、おねずみさんの仕返しと、ピカにやられ、羽根を焼かれ、ねずみかと主人公が、一瞬勘違いしたスズメについての関連性を質問した。
きつねのとのふれあいは、わたしのなかでは当たり前にそこにあることだったので。明確な答えはいただけなかったが、もう一度、きつねとのふれあいの話を聞けたのは嬉しかった。

土山優さんの歯切れの良い話方に引き込まれた。
課題には上がってなかった本も、たくさん紹介してくださった。
模写すること。高田由紀子さんもなさると言っていたが、わたしもする。
模写は写経と似てる。わたしにとっては同じと言ってもいい。
絵本の絵の力を思い知った『どんなきもち?』に出会えたことには感謝しかない。

司会のいとうみくさんの『カーネーション』と、工藤純子さんの『となりの火星人』については、出席者からの意見も多く上がっていた。
工藤さんの作品を読んで、わたしも火星人でいいんだと思えた。そう思うと楽になれた。選べるなら木星人がいいけれど。
短編連作だが、かえでと湊の物語として読みたかった。
いとうみくさんが、もっと深めてほしかったと言っていた。ひとりを……ということか?
みくさんの『カーネーション』を読んで、人を描くことの苦しさをより強く感じた。
この2冊は、またの機会にもう少し語りたいし、もっと聞きたい。

二次会で。あなたの作品を読んでないわ〜と言われた。
確かにそうだ。季節風に投稿していないのだから、大会でお世話になっていない方には読んでいただいてない。
同じ分科会になった方の中にも、わたしのことを覚えてない方が山のようる。
これでは、ここにいる意味はない。
あの作品を書いた人だと言われるようになる。作品でおぼえてもらうように。そこから始めようと思った春の一日だった。

季節風に向いてなくても、もがいてみよう。自分と向き合って書いていこう。

春研の幹事さん、パネラーのみなさま、集まった方々、ありがとうございました。お疲れさまでした。
最後までこのブログにお付き合いくださり、どうもありがとうございました。

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