ヤラの願いの振り幅こそが Endless SHOCK '15.2.13 1228

こんなにも横笛って悲しく響くものだったのか……
太鼓とはこんなに力強いものなのか。
見えないシーンは妄想で補い、聞こえるはずのない音を聞いた。
ステージから発せられるエネルギーを受け取り、涙した。
2015年2月13日のEndless SHOCKの感想文。
ネタバレを含みますが、良かったら……

去年、おととし、その前に続き、今年もきた(笑)
舞台は近いケド、上手側の1番端っこのお席が。
席についた瞬間「かなり、ななめだなぁ~」と思いました(苦笑)
全体が見えないなら、見切れる場所があるなら、腹くくって座長を見よう。
いや、いつも座長ばっかり見てるけどね。

Endless SHOCKのストーリーは、オフブロードウェーの千穐楽、
その幕が上がる直前から始まります。
コウイチは、客席上空にてスタンバイ。

古い劇場に残るという、去っていった者たちの怨念や、亡霊たちが
幕が上がる前のステージや客席の間を、うろうろ、ふらふら。
おもしろい演出ではあるけれど、幕が上がった直後のストーリーには、からんでませんよね。
2幕の復活への伏線ではあるだろうけど。
強すぎる思いから、劇場の守り神になったものたち。
そう考えれば、いいのかな~ということにしときましょうか(笑)

コウイチの登場。スポットライトがコウイチをとらえました。
真横!座長、そこですか!叫びそうになりました。
右手で綱(?)のようなものにつかまっての登場なので、
下手側だと、コウイチの顔が腕に隠れて見えません。
今日は最上手なのに、真横のため、やはりお顔はよく見えず(笑)

コウイチチームとヤラチーム。感想文を書く時にも、
便宜的に、そんな言い回しをしちゃうけど、ほんとうは好きじゃない。
1228公演め観劇の後で、少しだけパンフレットも読みました。
光一さんの設定に、えぇ~そうなの?と疑問に思った事もありました。
その1つが、この〇〇チーム。

去年までのSHOCKのヤラチームは、コシオカ、マツザキ、リョウタ、ユウタ。
まとまりがないようにも見える4人が、ヤラと一緒にいるのは、
コウイチの作る舞台とは、違う方向性を探すヤラに共感してるから
そう思ってました。
ヤラを囲むメンバーが若返った(笑)ことで、その思いは強くなったかな。
ヤラチーム全員が「いつかトップになってやる」と思ってる~と。

フクダ、コシオカには、コウイチには絶大な信頼を置いている。
フライングの時、フックキングをまかせるのも
着地の時に、手を取るのも、ふたりを信頼しているから。
でも、ふたりには「トップ取ってやる」って気持ちはないのでしょうか。
さみしくないですか?

千穐楽の屋上シーンでは、ふたりから、そんな野望は感じませんでした。
でも。2幕で、ヤラと別れてシェークスピア劇を演じ始めたふたりに
「トップは自分だ!」の気持ちがないとすると、このカンパニーはダメですよね。
その表れかのような、さびれた劇場。
コウイチが戻ってくる布石の1つのような、設定なのかもしれませんね。

この日、屋上で星が流れた時、てるひもお願い事をしちゃいました。
サイド花道そばだったため、セットチェンジなどの音が聞こえる席でした。
スタッフのひとりになったような勘違い席(笑)
「ステージは生き物だ」
生かすために、たくさんの人が動いてる。
ステージ上のフォーメーションは、全く見えなかったケド
屋上から見上げた星空や、SOLITARYの時の、コウイチの心のような
レーザー光線なども楽しみました。

大好きな『ONE DAY』
コウイチが、離れそうなあなたの背中追いかけながらと歌うリカに
♪心配なんてしなくていい いつもの笑顔見せてほしい♪と返しますよね。
聞き方によっては、甘くも響くこの歌詞ですが、これも、コウイチが上を目指すための策略?
リカの恋心を知って、利用したの?
そう思ってしまいました。悲しすぎるけど。

この歌は、二幕、帰ってきたコウイチが、カンパニーの気持ちを、歌詞の通り、ひとつにしようと歌いだし、
リカが、そして、カンパニー全員も歌うというドラマティックな流れとなる。
あの日の屋上では、ひとつになれなかった事への反省もこめて。

ずっと〜ヤラも踊る、SOLITARYの完成形を見たいと思ってきました。
コウイチと踊ることがヤラの願いだと思うから。
その願いは『MUGEN』で叶いますが、一夜限りの夢幻ですからね。

SOLITARYで、出られなかったヤラ。
その窮地をつないだコウイチ。
「ヤラのヤツ、なんで上手から出てきた?」
ずっと上手から出ようが、セット乗り越えようがイイじゃん。続けられれば〜と思ってました。
それも、すとんとおちた。
そっか。見せ場をつぶしたら、どう出る?どうする? コウイチの煽りだったのね〜と。

幕間。コウイチは、ヤラが、二幕のジャパネスクで、いつも以上の気魄で立ち向かってくることを願ってた?
「ヤラ、お前はもうステージに立つな」
このコウイチの言葉も、なっとくできるんですよね。
煽るつもりが、自分をも追いつめていくコウイチ。人間らしくて、すごく好き。
コウイチに不満をぶつけるヤラのが歌になる。去年までは、セリフのやりとりでした。
この歌も、二幕へと繋がってく。
おもしろい仕掛けになってました。

ジャパネスク。斜めからだったので、大階段の上での攻防は、ほとんど見えませんでした。
斬られた瞬間のコウイチも。
代わりに、今まで見てなかったものが見えました。
コシオカがわたした予備の刀が本物だと気付いたコウイチ。一瞬、自分が使う事も考えたかもしれません。
でも、くっと歯を食いしばり、ヤラの目の前につき立てる。
その刀が、揺れてたの。
コウイチの気持ちの揺れ〜そのものだなあ〜と嬉しかったですね。

この本物の刀も、二幕へとつがってる。
夢の中で、ヤラ自身、病院にいるはずのコウイチも、シェークスピア劇の舞台に立っています。
2体の亡者が、ヤラをとらえる。同時にマスクを外してんだね、フクダとコシオカ。
コシオカがコウイチにわたし、コウイチが、ヤラの目の前の地面に突き刺す。
コウイチの背中越しに、おびえるヤラの姿が見えて。
ますます気持ちが、ヤラへと傾きましたね。

もう一度、おまえのステージにたたせてくれないか?
ヤラの願い。コウイチと踊りたい〜という。
今のふたりの、カンパニーの集大成である『MUGEN』
踊り終わったコウイチとヤラが、キツく握手を交わす。
今日もそれが見られるかな。
まだ書きたい事もあるけど、そろそら昼公演の幕が上がりますので、ここまでとしますね。

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