ゼロに愛と「生きて還る」という決意を載せて。『永遠の0』試写会 '13.12.2

青い空を真っ白な愛が飛び回りました。たくさんたくさんの愛。
ゼロに愛をのせて、宮部も、全ての搭乗員たちも飛んだんだと思います。
お友だちの愛のおかげで、
映画『永遠の0』の完成披露試写会に、参加させてもらいましたので
感想を書いておこうと思います。原作と映画の内容にもふれており、
ネタバレしていますし、無駄に長く、次の記事へ続く、中途半端なものです。
それでもよかったら、ぜひどうぞ。

試写会前に原作を2度読んだのに、感想を残せなくて(涙)
知らなかったこと、再確認したこと、いろんなことが悲しく、怒りを感じました。
当時の体制への怒り。どうしてあの時、そんな命令を下せたのか
もっと早く負けを認めていたら、特攻も原爆投下も、本土大空襲も防げたのでは?
そう思わずにはいられません。

原作は、とても読みやすい文章で語られていて、おもしろい作品です。
伏線がネタバレすれすれであること、おとなの事情の話運びや
戦争を擁護しているように読まれてしまう危険もはらんでいますが、
読んで良かったと思いますし、試写会後、また読み返したりも。。。

試写会の話に戻しますね。試写会会場は、国際フォーラムA。
イヤというほど、会場前は歩いていますが、
中に入るのは、2006年のEndless SHOCK DVD 試写会以来です。

入場列から、レッドカーペットが見えました。
主演の岡田准一くんをはじめとする若きキャストたちと、山崎監督が
レッドカーペットを歩いて、試写会会場に入るのだそうでう。
ジャニーズとアミューズの番組協力のみなさんが、お出迎えするようです。
タレントさんのことは、それぞれのファンサイトさんでご覧くださいませ。

レッドカーペットに勢ぞろいしたみなさんは、一言ずつごあいさつ。
上田竜也くんの時に、1番、歓声が上がっていた気がします。
映画初出演だという上田くん。
なりやまぬ歓声に「話してもいいかな」と言って、ご挨拶を始めました。

キャストと監督は、レッドカーペットのしかれた階段を上り
取材陣の待つフォトスペースへ。
お出迎えのみなさんは、いたるところにいましたね。
撮影終了後、会場へ入ってきたのですが、1階客席通路を歩いて
ステージへと上がりました。

山崎監督は原作を読んで、宮部役は岡田くんが浮かんだそうですが
原作を読み始めて、すぐになっとくしました。
岡田くん、いいかも…と。
原作の宮部の容姿ですが、元部下の飛行機乗りの話に
「背の高いひとでした」というものがあり、読んでいて、少し笑いましたが。

ステージでは、岡田くんを真ん中に、キャストが並びました。
紅一点の井上真央さんは、かわいらしい方でした。
原作では、松乃の登場シーンは少なかったのですが、
映画では、原作にないシーンがかなり描かれていました。
この映画のキャッチに「60年の時を超え、届いた「愛」の物語」とありますし。
妻と娘を映像化し、しっかり描く事で、
カタチのない「愛」を見るものに、受け取りやすくしたのかもしれません。

舞台あいさつで、印象に残ったのは
岡田くんが、予備士官・大石役の染谷将太さんのことを
「かわいい、かわいい」と何度も言っていたことでした。
去年の夏に撮影した時に、染谷さんは、19歳だったそうですね。

そして。原作で、てるひが1番カッコいいと思った景浦の
過去パートを演じた、新井浩文さん。
染谷さんもそうですが、新井さん、三浦さんのことも、全く知らなくて(汗)
すいません・・

レッドカーペットを歩いてきた時に、名前を呼ばれたのは5人くらいだった
…と新井さんは言っていました。
司会の方も言っていましたが、映画を見終わったあとなら
新井さんに声援を送る声は、100倍、いやもっと…
大きくなったのではないでしょうか。

最初は、登壇者への質問という形でインタビューが行われました。
出演者の最後に質問をふられたのは、上田竜也くんでした。
ダークなスーツですっと立っていた上田くん。
映画初出演ですから、舞台挨拶もはじめて…ですよね。
ステージ上のみなさんが、おじぎをすることが何度かあったのですが
上田くんは、誰よりも深くおじぎをしていました。

岡田くんの後輩である…という司会者のふりがありました。
上田くんの撮影は、1日(すいません、岡田くんと一緒の…という意味か、
ご自身の…なのか、よくわかりませんでした)
だったそうですが、岡田くんが、宮部久蔵としてそこにいてくれたから
安心できた(だった?)それでよかった。そんな話をしていました。

岡田くんは、そんなことを言う上田くんにも、「かわいいね」と(笑)
黒髪を後ろに流すカタチにセットしていた上田くんに
「風吹いてる」と、ジョークを言う岡田くんに、ちょっとびっくりしました。

てるひは、岡田くんの先輩デュオを応援しているのですが
そのひとりの堂本剛くんが、よく
「岡田は、男前だけど、おもンない」と言っていましたので
笑いをとるようなこと、おもしろいことを言うとは思っていませんでした。
天然なだけ…なのかもしれませんが。

宮部の孫であり、宮部の謎を追いかける佐伯健太郎役の三浦春馬さん。
すらりとカッコいい方でした。
ご自分のおじいさまのお話をされていました。
すばらしい人物だったようですね。
でも、お話に力が入りすぎたのかちょっと長くなってましたね。

舞台挨拶が終わりに近づくと、天井から、真っ白な愛が降りはじめした。
たくさんの、ほんとうにたくさんの、スクリーンの青に、真っ白な愛。
ハートのカタチに見えましたが、戦闘機なのでしょう。
飛来物があれば、キャッチせねば…と刷り込まれているてるひも
手をのばしましたが、その手に「愛」をつかむことはできませんでした。

戦闘機乗りだけでなく、太平洋戦争を戦った全ての兵隊さんは
家族のために、未来のために戦っていました。
宮部は、妻に「必ずぼくは戻ってくる」と言います。
生きて還ることに執着し続ける姿は、命を賭し、お国のため(日本の体制とか天皇という意味ではない…はず)に戦う兵士たちには、
臆病者とうつったかもしれません。

生き残ることは、強くなければできません。
体力はもちろん精神面も磨き続けなければなりませんよね。
宮部は、たぐいまれなる戦闘機乗りの資質も持っていたかもしれませんが
誰よりも努力のひとでした。

登場人物たちは、最初こそ「臆病者」と思ったとしても
その人柄に触れるうちに、宮部のその思いに感化されていきます。
もちろん反発心を持ったままの人もいたでしょう。
大切なひとを守るためには、死をもいとわないと思っていた彼らですから。

映画と原作を比較しながら、物語についても、少し語りたくなってきたので
記事をわけたいと思います。
原作には、もっとたくさんの元兵士のみなさんが、宮部のことを語っています。
この日、登壇した戦闘機乗り役のみなさんは、岡田くんをのぞくと5人でした。
上田くんをのぞく4人は、戦争を生き抜き、佐伯健太郎に話をする
現代パートにも登場する人たちでした。

上田くんが演じた「小山」という戦闘機乗りは、生き残れませんでした。
悲しいことですが、そんな人物はたくさん出てきます。
原作には、もっと強くてるひの印象に残った人物もたくさんいました。
でも、なぜ山崎監督が「小山」を描くことにしたのか
どんなに、自分の意に反する状況であっても、人は生きる努力をするべきだ
かんたんに言っちゃうと、そういう事なのかな。
次の記事でも、小山のことは語りたいと思います。

映像の利と不利。
原作を読んだ時に頭に描いたような戦闘シーンは、映像化は難しいだろうな
…とか。
美しいとの表現はあったけど、松乃の実像化を選んだことで
捨てなければならなかった話もあったでしょう。
わたしが、すごく心に残った宮部の言葉も、映画にはありませんでした。
それが残念ではあったけど、
時間が見つかれば、もう1度、映画を見たいと思っています。

この映画は、ジャブかもしれません。
原作もそうかな。
少しずつ、じわじわくる。
わたし自身も、宮部という戦闘機乗りに、心をつかまれてしまった。
そんな気もします。

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