守るために、その道は違っても 双牙~ソウガ~ '12.10.6 昼

赤という色が力を見せつけ、恐怖を煽る。
侍たちが掲げる旗が、場面を切り替えていく。
そこになにもないからこその演出。
ないからこそ、なにものをも存在させる事ができる。
そんな演出、舞台でした。
10月6日(土)14時開演 双牙~ソウガ~を観てきました。
町田くん出演の舞台、やっと見に行く事ができました(嬉)
てるひが覚えておきたい為の感想文、ネタバレしていますが、よかったら。

きだつよしさんの本ならおもしろいに違いない
…と観劇を決めたのですが、先行でゲットした席は、2階最前列。
1回のみの観劇なので、できれば、下で観たかったかな。
でも、2階席でも役者さんの表情がわかる、コンパクトな劇場でした。

舞台真ん中に階段、左右に、少し高くなった台(?)に柱?
セットらしいセットはありませんでした。
お話が始まる前に、メインキャストの顔見世があったので
予習してこなかったてるひも、役名をおさえる事ができました(笑)

世は戦国。最強の矛と呼ばれる武将と、最強の盾と呼ばれる軍師を擁し
小さいながらも豊かな国であった椎名は、
全国統一を目指すゲンシュウに降伏を迫られる。
そこから、この物語は始まります。

町田慎吾くん演じるのは、最強の矛とよばれた武将オウカ役。
最強の盾と呼ばれる軍師ツムギとは幼なじみでした。
町田さん、誰かを大好きになっちゃう人キャラ健在?
ツムギの姉のシズクが大好き。
シズクは、武将オウカを頼りにしているものの、弟的存在のようで。

オウカが、シズクに花を差し出すシーンが何度かあるんだけど
「お願いします」なオウカ、かなりツボでした(笑)
シズクが好きな花を知らないオウカは、告白を真に受けてもらえません。
メインキャスト10人のうち、紅一点。しかも、二役。
シズクは、椎名の姫・ユズハの影武者でした。

ゲンシュウ軍に白旗を上げたのに、椎名は攻め込まれ
城外に出たオウカと、城にたてこもったは離れ離れに。
ツムギは、城に火を放ち、弟分のシュリノスケと隠し扉から逃げ出します。
赤いライトだけで、猛火を演出したのですが、すごかったです。
直線だけじゃなく、火も自分の中にある…ってことかな?(笑)

ツムギたちは荒れ寺へ。約束してはいないけど、ここに来るだろうと思われたオウカもシズクも姿を現しませんでした。
シズクは椎名の姫と間違われ(影武者ですから)ゲンシュウ軍に捕らえらえ
それゆえ、オウカもゲンシュウ軍に下るのでした。
シズクのため、ゲンシュウ軍でのし上がる事を誓うのでした。

この時にオウカは、最強の矛とは言われても、椎名の…であって
まだまだで、ゲンシュウにあしらわれてましたね。
椎名は、最強の盾ツムギに守られた国だったって事でしょうか。

椎名には隠し財産がありました。
家一戸買えるほどの莫大な(笑)
財宝を守っていたのは、 忍者・ヒャクタカ。お人よしすぎて、
問われるまま、ここが隠し場所である事などをしゃべちゃいます。
しかも、長い間、財宝の守り人してたせいで、忍法を忘れた忍者って。

”国”を”家”と言い間違えちゃったそうです、ヒャクタカさん。
今使える忍法は「忍法・いれかわーる」のみ?
入れ替わるのか(笑)

ヒャクタカはツムギの仲間になります。
お酒大好きヒャクタカ。白い布と酒樽とひしゃくで、飲み屋を作り出す。
人の記憶から、舞台上に背景を作り出す。
舞台の醍醐味のひとつですよね。

オウカがゲンシュウ軍に加わった事で、不満を抱えていたシンパチと遭遇。
一戦交える事ととなるのですが、ツムギの影、弟分のシュリノスケ。
普段のほほんとしてるけど、ツムギに危害を加える者が現れると
目がすわり、本来の強さを発揮するという。。。
その強さは、オウカを凌ぐとも言われているとか。

シュリノスケは笑うと、のほほんシュリちゃんに戻ると言うことで
ヒャクタカは、笑わせ役を担うことになります。
ムードメーカーであり、物語をひっぱる役でもあるヒャクタカさん。
町田さんが、メインキャストの中で結婚したい(だったかな?)人だそうで
ヒャクタカさんは、ツムギを選び、フラれちゃったわけですけど。
(終演後のトークショーより)

椎名の姫ユズハが死にます。
シズクは、姫亡き後は、ユズハとして生きると約束をしていました。
ツムギは、囚われの姉を救い出すべく、隠し財産で兵を雇い、
ゲンシュウ軍の居城に忍び込む事に成功しますが、
たくさんの命を犠牲にしたツムギのやり方を、シズクは許しませんでした。
逃げ切れるわけはない…
シズクは、オウカと残ると言うのでした。

ここから、ツムギは変わっていきます。
軍師として最強の頭脳を持つツムギは、今までは、国と民の平和のために
つくしてきたのに、ゲンシュウ軍を打ち破り、姉を奪還するためには
策を選ばない鬼へとなり下がっていくのでした。

ゲンシュウ軍の中で力をつけてきたオウカは、
「ツムギの首をとれば、1国を与える」と約束されます。
オウカとツムギ。1番信頼いていた者同士が戦う事になるのです。

ゲンシュウ軍に居場所を見つけられなかったコウエイという武将は、
オウカに夢を託すと言い、オウカにつきます。
オウカを守り、瀕死の重傷を負うシーンでは、すすり泣きが…
スピード感あふれる展開の中に、感情をゆさぶられるシーンがいくつもありました。そして、笑いも。

「王手されたら、盤をひっくり返すのみ」
軍師ツムギの言葉ですが、はっとしちゃいましたよ。
同じゲームを続ける、同じ夢を追いかけ続けるだけが人生じゃない。
な~んてことを思っちゃったてるひは、ダメなやつ?

ツムギが取った策で、ゲンシュウ軍は壊滅寸前に追い込まれますが
たくさんの民の命お、肥沃だった田畑も失われ
椎名再興のためにツムギとともにあったデンベエも、ゲンシュウ軍に投降。

ツムギが盤をひっくり返した策は、水攻めだったのですが
ゲンシュウ軍軍師のシュゼンは、シンパチに「生き延びよ」と言われ
高台に逃げるのですが、このセットが、少しだけ高くなってた台で。
雰囲気出てましたね~
シンパチは、シュゼンを守り、ここで命を落とします。
自分が名を挙げる事だけに、みな生きてたわけじゃないんですよね。

ツムギを逃がすためにシュリノスケは、オウカに従うコウエイと対し
自分の夢のために、ふたりは戦い、相討ちとなるのですが
ここもね…泣かせようってきださんの策に、みんなのせられてたよね。

あの荒れ寺(寺の背景あり、舞台中央で上下するようになっていました)で
ツムギは、オウカを待っていました。
最高の矛に討たれるために。

オウカは武将として名を挙げる事で、椎名の復興を目指しました。
ツムギは、民を苦しめる無茶な作戦でゲンシュウを討つと見せかけて
オウカの後押しをしたのでした。
全ては、ツムギが紡いだ筋書き通り。
椎名の民は、ツムギを憎み、ゲンシュウ軍とオウカを称えました。

ゲンシュウの天下統一は、ほぼ完成、オウカに一国が与えられる。
その最後の闘いの始まりで、この物語は終わっています。
ツムギはオウカとともにありました。魂の話ね。
オウカの中で、ツムギは生き続けるのです。

最強の矛と最強の盾。闘う事があれば、どちらが勝つのでしょうか。
オウカとツムギの思いは一緒でしたが、やり方は違いました。
椎名再興と言うふたりの願い。

夢を叶える、成し遂げる道筋は、1つではないんですよね。
それをふたりは、この物語は教えてくれたんだと思います。
誰かのために…ひとは、そのことを忘れてはいけないんだ…とも。

公演の後には、メインキャスト全員によるトークショーもありました。
町田くんは、おしゃべりになれてないのか聞き役に回る事が多くて、
残念…主役なのに。

ヒャクタカさんは、初演の時にもヒャクタカさんだったそうで。
町田くんは、出番じゃない時には、ヒャクタカさんの演技を見ていたそうで
勉強熱心…と言われてました。
ツムギ役もおもしろそうと思いましたが、闘わない役なので
殺陣が見られないのはつまらないですよね。
ショーとしての殺陣ではなく、物語を動かす殺陣でした。
殺陣はもっとあってもイイかな(笑)

おちゃめな町田くんも見られました。
ツムギのために箍がはずれたシュリノスケを、元に戻すために。
闘いいの場面で…ですよ。
シズク大好きのまっちーも可愛かったですし。

まっちーは黒髪でカッコよく、そしてキュート。
そのふり幅が楽しかったです。

誰が…と言うと、やはり、ヒャクタカさんが存在感ありましたよね。
きださんの本は、落ち着いて見る時間がありません。
アッと言う間の2時間でした。また見たいけど、今日と明日は
横浜に行くので、北千住には行けません。

トークショーの事とかもっと書きたいけど、そろそろ出かける時間なので
覚えておきたいためだけの感想文は、ここまでとします。
最後までおつきあいくださって、どうもありがとうございました。

この記事へのトラックバック