逃げるよ…『ランナウェイ~愛する君のために』

久しぶりに感想を書いとこうかな…と思うドラマに出会いました。
ドラマとは、物語、小説も全てですが、人を描くもの。
まだ1話めなので「描けている」と言ってしまうことはできませんが
描こうとしているなぁ…と感じたドラマでした。
改めてタイトルを見て、感じてた違和感の正体に気づく事もできました。
ドラマ『ランナウェイ~愛する君のために』初回の感想です。

1番心に残ったセリフが、サクラという少女の「逃げるよ」でした。
7歳(でしたっけ?)母親とその彼(?)からひどい虐待を受けていて
小学校にも通えてないようですが、聡明な少女です。
逃げるのは、自分がほんとうに在るべき場所を目指す、または探すため。

サクラと母とその彼。この構図は使い古されてるけど
作り手側の「なくなってほしい」と言う願いだと受け取りました。

物語は、北九州刑務所に無実の罪で収監された4人が脱獄し
それぞれの目的を果たすために逃げる…と言う物語。
勉強不足のため疑問に思うことが、いっぱいあった。
なぜ違う場所で罪を犯し、刑の重さ軽さも違う者たちが、
北九州刑務所の収監されることになったのか…に始まり
そんな事で犯罪者にされていたら、道も歩けない…と思っちゃうものもありました。
空哉のぬれぎぬが、まさにそれ。
息をしてたけど、生きてなかった自分と今までの場所から
逃げ出したかったんだろうな…と勝手に思っていますけど。

ドラマ作りでは、そのファンタジー世界にだけ通用する真理を、
ありえない言わせないために、いかに設定をきちんとするかが重要だと思う。
この1文を書いた自分に、少しびっくりしています。
本当におもしろいと思った事に対してしか、マイナス意見は書かない性質なので。

市原隼人くんはさすがだと思いました。いい役者さんですよね。
アタルと言う人物は、現実世界には存在しえない好青年。
ファンタジー世界にしか存在しえないキャラ。
ゆえに、好感は持たれるけど、シンクロしにくい。
感情移入できる人は、市原くんのファンくらいでは?
主人公は、そうなってしまう宿命だから、仕方がないですけどね。

アタルがしょいこんだ無実の罪は、間違っていると私は思います。
「愛する君のために」は絶対に違う。
見る事をライフワークにしている(笑)舞台の劇中劇感想でも同じ事書いたけど
愛する君のためにと思うことが、自分のためであり自己満足でしかない。

あえて主人公に無実の罪をきせたのは、逃げさせるためだという
おとなの事情は置いといて。
どこかに警察や大きな権力への批判の精神があったんじゃないでしょうか。
あるいは、冤罪の多さへの悲しさとか憤り…とかね。

愛した女性と添い遂げるために、組から足を洗いたいと考えて
仲間(上?)の身代わりとなったリュウ。
こういう事が実際にあるか…それこそわからないのですが、
アタルとかぶるところが多いのが、ちょっと残念でした。
このふたり、性格的には正反対に見えるけど、根っこのとこが似てる気がするし。

4人の中で、わたしが1番興味を持ったのが瞬でした。
本当は、誰よりも悪なんじゃないの?…って感じ?
運び屋としては無罪かもしれないけど、2億もの金を隠したのは犯罪でしょ。
瞬は、4人の中でかかえているものが見えていない人だしね。
良い意味で裏切ってくれる事を期待しています。

もうひとり、すごく興味があるのは鬼塚刑事ですね。
仕事の鬼だけじゃない彼のドラマが知りたいかな~
アタルに殺された(と思っている)警官の縁者だったら、怒るよ(笑)

2時間もあったのに、登場人物の紹介にほとんどが費やされた初回。
4人いることの意味とか、おもしろさとか…まだ見えてないけど
助け合ったり、行き違ったり、いろいろな人間模様を見せてくれるんだろうな
…と楽しみにしています。
4人が逃げる事で、いろいろな名所などを見られるのもいいかな。
来週はお遍路さんしてたよね?(笑)
いつかしたいと思ってるの。

4人の脱獄を助けた竜雷太さん。強盗殺人犯でしたっけ…
義理堅く、やさしいアタルが届けたお守りを見て、父に会いに来た娘。
和解の兆しと言うのかな。
父は無期懲役でしたっけ。一緒に暮らせる日がくることはないだろうけど
少しだけ未来が明るくなった気がして、嬉しかったです。

そして。これこそが、ドラマの結末であると思いたくなったのは
わたしだけじゃないと思います。
ドラマの冒頭シーン。12月の東京に逃げてきたアタルはひとりでした。
その「ひとり」だった事は、それぞれが目的の場所に逃げられた結果である
…んじゃないかな~とかね。

たくさんの矛盾と設定のあまさを越える、人と人のドラマを見せてくれる限り
見続けたいと思います。
この秋のターム、今ンとこ、しっかり見てる2本はどちらもTBSだわ(笑)
感想記事は、これっきりかもしれないし、気が向いたら、書くかも知れません。

感想とも言えない、てるひのドラマメモにおつきあいくださって
どうもありがとうございました。

ひとつ前の記事や、過去記事にもブログ気持玉をいただきました。
どうもありがとうございました。

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