壊すこと、歌舞くこと 滝沢歌舞伎 5.1 昼公演

タッキーを見失わないでね。
そう言われたけれど、見失う事が楽しいんじゃないかな?
騙されてこその歌舞伎じゃないのかな?
星空より高い席からの、1度きりの観劇。
滝沢くんが追求した、彼流の和を楽しんできました。
物語とかオチ…とか、起承転結なんて気にしても無駄なこと。
5月1日、滝沢歌舞伎の昼公演の感想のようなものです。

センターブロックだけ四角くステージがせり出していて、左右は客席。
桟敷席ですね。
今年の2月、ZORROを観劇した席はステージになっていました。
この日は、強風のために電車が遅れて、ぎりぎりの到着となってしまい
席についたのは、開演5分前の鐘がなった後でしたから
開演前のふたり芝居(?)を見る事ができませんでした。ざんねん…

滝沢歌舞伎は6年めなのですか?
日生劇場では2年め…というのは知っていたのですが…
滝沢座長の声だけのご挨拶で、滝沢歌舞伎は始まりました。

座長による出演者紹介には、驚きましたね。
歌舞伎、男祭り。出演者はジャニーズのタレントさんだけ
…ですよね?
座長以外の出演者全員が、和服で登場して、口上を述べていました。
ほとんど覚えていないのですが、屋良くんが
「タッキーヤラッキーで…」と言っていたのが印象に残っています。

最後に登場した滝沢座長だけが洋装だったのも、
プレイングマネージャー挨拶します…の意味合いだったのでしょうか。

竹馬の友(?)タッキー&ヤラッキーが興じる影絵がおもしろかったかな。
ふたりの手が作り出すうさぎや狼、鳥たち。
大空へと翼を広げて、2羽で飛んでいく様を見て、心がほっこりしました。

1幕は、滝沢座長10(だったかな?)変化と太鼓の競演がメインかな。
10人の英雄をひとりで演じてしまおうと思いついた滝沢さんですが、
早着替え、入れ替わりは、宙乗りと並ぶ歌舞伎の醍醐味ですよね。
冒頭のセリフは、ちびっこJr.が言ったものです。
見失う面白さを知ってしまったわたしには、響かないセリフだけどね。

(Jr.くん曰く)タッキーの十八番の義経、牛若から。
五条大橋に見立てられる太鼓橋に現れる牛若と、刀狩りの最中の弁慶。
牛若と言えば宙乗りですよね(笑)
牛若から弁慶へと入れ替わったりもしました。
何人いたのかわからない…座長の影武者たち。

新撰組と言えば、沖田総司。新撰組随一の剣の腕前を持ちながら、
労咳を患い、血を吐きながら剣を振るい、終焉を見る前に命を落とした剣豪。
芹沢鴨を粛清したシーンを紹介しています。
芹沢は、昼から酒を浴び、狼藉を働く者として描かれる事が多いですよね。
沖田を英雄と位置づけ、討たれる芹沢を悪とする。
滝沢座長は、総司から鴨への入れ替わりも見せてくれています。
これがね。もちろん(笑)見逃しちゃったのですが、鮮やかだったな~と。

正義から悪へ、そして正義へと入れ替わる。
英雄も悪者も時代が作り出す。どちらへもころぶ可能性があるもの。
そう言いたかったのかな~と思ったりしました。

松の廊下で、浅野内匠頭が吉良上野介に斬りかかるの図。
吉良殿役の福田くん、3月より髪がくるくるになっていたような???
嫌なヤツまで、もう一歩かなぁ(笑)
滝沢座長が大石内蔵助?…と思って待っていたのですが
丈の長い洋風のいでたちでの登場でした。
いきなり…島原の乱に場面が変わって、天草四郎ですか…

16歳で島原の乱を率いたと言われる天草四郎は、見目麗しき男子だったそうですね。奇蹟を起こしたとも言われていますが、定かではなく。
滝沢くんが義経役を演じた時に、義経と言うより牛若が似合うと思ったけど
神秘的な感じと言うか…天草四郎は合ってるかもしれませんね。

たいこの事を書かなくては(笑)
大小の和太鼓の共演。その中で、屋良くんがドラムを叩くという…
たいこは叩くと言う表現方法だから、鼓動に近いと言うか
他の楽器よりも、胸に振動が届きやすいですよね。
生を表現するにはもってこいじゃないでしょうか。

でも。なぜはだか?(笑)
男らしさを強調したいから?
屋良くんの二の腕は綺麗だったし、座長のお腹はすごかったけどね。

1番大きな太鼓を叩いていたのが、SHOCKにも出てくれていた、M.A.D.選抜隊の4人だったんだけど、ユニット名ができたンですってね?ふぉーゆーだそうで。
確かに、みんな、ゆうくんですけどね。
ふたりずつに分かれて、大太鼓を両側から叩きあう4人。
その太鼓が天を舞うんですよ。驚きました。

1幕ラストは、この舞台を「滝沢歌舞伎」と呼ばしめる座長の女形。
舞台中央で、黒子くんたちを引き連れて、白ぬりしていく滝沢さん。
水おしろい(?)を豪快にぬり、粉をはたいていく様子をじっくり見せてくれます。
かな~り大胆にぬってたね(笑)

その間、他の出演者たちが、踊ったり、寸劇を見せてくれたりしました。
呉服屋の番頭さん、手代さんに扮したふぉーゆーくんたちが
チビッコJr.に「おじさん」呼ばわりされてたよね。
そうそう。辰巳くんと福田くんが、5月1日で、もうすぐ滝沢歌舞伎も千秋楽を迎えてさみしい・・・みたいな話をしつつ「5月1日…こういちの日」と言ってたけど、
反応してた人は、てるひの周りには誰もいなかったな。
ちょっとさみしーぞ(笑)

あんなに大胆な化粧だったのに、着物着てかつらかぶって出てきた滝沢くん、
きれいでしたね。
娘道成寺、振袖火事の八百屋お七…女郎蜘蛛に乗ってたのは、あれは?
歌舞伎に明るくなく、パンフレットも買っていない為、わかりませんでした(苦笑)

2階席中央あたりから聞こえる掛け声。
「待ってました」「たきざわ」「たっきー」と声がかかっていて、
そちらが気になって、気になって。女形滝沢は、うろ覚えなんですよね(苦笑)

2幕は平将門でした。
平安時代中期、平将門の乱を率いた東国の武将。
悲劇的な最期ゆえ、祟ると言われ神として祀られたりも…
その辺の歴史にもうといため、ふれずに、感想を書き進める事にします。

たくさんの人を斬り、血を吸いすぎた将門の刀は、ある社に封印されていますが
太郎丸と言う子どもによって、その封印はとかれます。
そこで。え?…とわからなくなってしまったのが、将門が生きているか
鬼神としての扱いなのか…ということですが、生きてる将門の話らしい(笑)

将門が生きた時代も、民百姓たちには生き難い時代でした。
平将門は、弱き者の代弁者とも言われていますよね。
屋良くん演じる九の谷(黒谷とも聞こえたけど?)の半蔵は、
百姓の出でありながら、上の刺客となって、年貢を納めていないから…と
自分が生まれた村の民を惨殺するんだよね。

戦闘シーンとなる前の将門と従者・捨十との語らいは、ファンサービス?
将門のむちゃぶりに、捨十が答えると言うものでした。
せり出した舞台にちょこんと座ったふたり。
将門に、自分と捨十のどっちが好きか聞いて来い…とか言われて
お客さんに聞きに行く捨十。
「にかちゃん」と答えてくれたオーディエンスには、どこが好きか?とたずね
手にちゅーまでしちゃってましたけど。だいじょぶなの?(笑)
すいません。にかちゃんって二階堂くんですよね?←よくわかってません。

滝沢くんの殺陣は、殺陣と言うか…剣舞って感じですかね。
舞台奥の壁をスクリーンに使って、そこに風景を映し出し、
ワイヤーでつられて切り結ぶ様子を見せたのは、おもしろいなと思いました。
真上から、闘いを見ているような気分になったかな。

将門最後の戦いでも、殺陣をしながら、入れ替わり
半蔵に、影だと見破られ、斬られる捨十。
いやぁ~誰かがん見じゃなかったから、入れ替わった事に気づいてなかった。
騙されたぁ(嬉)
半蔵も将門に斬られます。そして、奈落の底へと落ちていくのですが
「これで、もう斬らなくてすむ…」
このセリフが、いたかったですね。

滝沢くん演じる将門を見ていて、シヴァ神を思い出しました。
破壊神であるシヴァ。
英雄とは、時代が変わっていきやすいように、古いものを壊す役割を担う者のことなのかもしれませんね。
壊し屋たちは、壊した代償として自らの命を置いて、はけていきます。
時代が生み出す英雄。悲しい存在だな~と思いました。

少年隊が毎年夏に上演していたプレゾンは、後輩育成の場でもありました。
滝沢歌舞伎もそんな感じですよね。
なんでもありの歌舞伎。騙されたもん勝ちの男祭り。
また見たい…と思いました。
その時までに、もう少しJr.を覚えようかしら。

まとまりのない観劇メモにおつきあいくださって、どうもありがとうございました。

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