雨にぬれたメモには…SONGS 松田聖子『制服』

30年…すごく長い間だけど、過ぎてしまえば、あっと言う間かもしれない。
プラス10年活動してる、作詞家・松本隆氏の番組を見てた流れ(笑)で
その対談番組以上(?)に夢中に見てしまった、5月26日のSONGS。
そうそ。松本隆さんの対談とか、LIVE映像とか、贅沢すぎて
お腹いっぱいになっちゃって、クールダウン中のそちらの話じゃなく…
ビデオ回しとけばよかった~と後悔した『制服』にまつわる、思い出話、
そう、てるひが制服を着てた頃の思い出話です。

松本隆氏と松任谷由美さんの対談で、おふたりが最初にタッグを組んだ作品
『赤いスイトピー』とB面の『制服』
なぜ赤なんだろ?スイトピーと言えば、ピンクでしょ?(笑)
かわいらしくて、結婚式の定番?『赤いスイトピー』より『制服』が好き。

『赤いスイトピー』には、続きの歌がありましたよね?
春色の汽車に乗って海に連れて行ってもらった彼とは、別れちゃうんだよね。
一緒に行った海辺の駅に、ひとりで行く…みたいな内容だった覚えが…
それなのに…『赤いスイトピー』は、なぜ結婚式で歌われたんだろ?

てるひが高校生だった頃は、携帯、ポケベルでテキスト送信なんてできなくて
連絡を取りたければ、待ち伏(笑)せするか、家電に弟使って電話してもらうか…
友だちに呼び出してもらうか、交換日記を下駄箱に入れる…か
そんな接触方法しかありませんでしたよね(笑)

たぶん『制服』を歌う聖子ちゃんを見たのは、ハジメテじゃないかな?
B面って、イイ歌だったとしても、日の目を浴びにくいでしょ
ましてA面は、名曲『赤いスイトピー』ですからね。

『赤いスイトピー』の作曲家が呉田軽穂作曲であると言う事は、
ものすごい衝撃でしたから、もちろん覚えていましたが、
作詞家が、松本隆氏である事は、認知していませんでした。
松本隆氏の番組を見て、え…その歌も、マッチのあの歌も?
『キャンディ』も『ルビーの指輪』も作詞してたの?…と驚きの連続でした。

マッチの『ハイティーン・ブギ』は、原作の大ファンだったのですが、
当時のてるひは、え?ジャニーズ、なにそれ?な少女(笑)でしたから
マッチが演じちゃうの、歌っちゃうの…とかなりがっかりしたんだよね。
この歌も、松本隆さんが書いたんですね。
今、聞いても、今の歌なの。時代に囚われてないって言うか。すごいですよね。

…。松本隆さんの話をしてるんじゃなくて、聖子ちゃんの話でした。

聖子ちゃんのヒット曲で、今もカラオケで歌うかも~と思う歌の多くが
松本隆と呉田軽穂がタッグを組んだものだった事にも驚きました。
20数年前の歌なのに、なぜか今も歌えちゃう。。。
松本さんの書く詞に、10代の頃も、あれから何十年もたった今でも
すごく共感しちゃうからでしょうか。

あまたある松本×呉田作品の中で、シングルB面だった『制服』と
どうして出会ったのか…もう思い出せません。
レコード(笑)買ってなかったしね。

…傘の波にまぎれながら…あなたの横ならぶように歩いてたの♪
この始まりの歌詞が、てるひのどストライク。
勝手な解釈してるんだけど、わたしとあなたが、並ぶように歩いてる事は
友だちには気付かれてない。
あるいは、あなたも気づいてなくて、わたししか気付いてない。

打ち明けたい気持ち。告白すれば、思いが叶ったかもしれないけど
ただのクラスメートだから、このままでいいと言う。
桜が咲く頃には、ひとりぼっちだと泣くくらいなら、
玉砕覚悟で、打ち明ければいいのに…と思う人もいるかもしれないよね。

でも。ただのクラスメイトなら、このままずっと同じ距離間を保てるけど
一歩、踏み込んじゃったら、そうはいかない。
この心の揺れ、葛藤をつむぎ出した女性ではない作詞家の力って
すごくないですか?

流行りの言葉を使ってないから、何十年たっても色褪せない。
それは、わたしが応援しているデュオに提供してくれた曲たちにも
言えることですよね。
彼らに提供してくれた楽曲では、わたし、Blogタイトル変えなきゃダメかも
…と打ちひしがれたんだよなぁ、つい最近。
その話も、別記事で書けたらいいな…と思います。

松本隆さんが描く世界には、色があったり、スワンソングの青…とか
色そのものを、なにかの象徴として使ったりもしてますよね。
赤いスイトピーの赤と、制服に出てくる、真っ赤な定期入れ。
かくしていた小さなフォト。
団体写真に映り込んでた”あなた”を切りぬいたものなのかな。

ふたつの歌に使われている”赤”は、別れの伏線かな~とか。
涙の色って言うか。
ま。もちろん、勝手な解釈ですけどね。

『制服』は、心に響くメロディとアレンジにのせられた
そうそう!と言いたくなる気持ちの揺れと痛みを、さらりと表現しているところが、すごく好きなんですよね。
そーゆー経験ある…って思ったのは、わたしだけじゃないはず。

高校1年生の時に、朝、同じ電車で通ってる3年生に憧れていました。
名前とクラスをなんとかつきとめ
なるたけ同じ車両に乗るように、頑張って。
でも、1度も話しかける事ができないまま、卒業式当日を迎えてしまいました。

こうなったら(?)待ち伏せしかないでしょ
…と、高校の正門から、傘にはまぎれられなかったけど、ならぶように歩いて
同じバス、同じ電車に乗る事に成功しました。
自分の下車駅を通り越し、先輩の下車駅まで着いていき
やっとの思いで「卒業おめでとうございます」と声をかけたんですよね。

で。合格した大学(2校、受かってた)のどちらに行くか…を聞きだして
もちろん、そこで終わりです。
雨にぬれたメモには東京での住所…もちろん、そんなものもらえるはずもなく。

この日の会話で、先輩から聞けた言葉は「○○大学」だけだったのに
どうしてだか、今でもきらきらした思い出なんですよね。
たぶん。先輩は、わたしのことなんて覚えてないと思いますけどね。

『制服』のわたし…も、打ち明ける事なく、あなたとの時間も失ったから、
まぶしかった思い出として、ずっと記憶に残ったんじゃないかな~と思います。
もうすぐ50歳の聖子ちゃんが歌う『制服』を聞いて、思わず泣いてた。
1度でいいから、LIVEに行ってみたいな~って思いました。

名作は色褪せない。飾り立てた流行りの言葉を使ってないから、いつ聞いても、新しい。ほんと、松本さんの詞は、時を超えるんですね。

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