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zoom RSS 戻る勇気を持つということ。DOG FIGHT 2017.12.28 昼

<<   作成日時 : 2017/12/28 23:11   >>

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アメリカ海兵隊には、ドッグファイトという、クソみたいな儀式がありました。
行くか死ぬか。
つかの間を手に入れる。
行くしかないのか? そうじゃない、絶対にそうじゃないと思ったミュージカル『ドッグファイト』の感想です。良かったら、ぜひ。

会場に入ると、バイオリンの音かな? 弦楽器が音合わせしていて、ドキドキ。
2015年の初演は観てないけど、メインキャストは変わってないのかな?
訓練を終えて、明日の早朝、サンフランシスコを離れ。沖縄経由ベトナムに向かう海兵隊員たち。屋良くん演じるエディも、そんな海兵隊員のひとりでした。
ギターを弾き語る小柄なローズを演じるのは、宮澤エマさん。

物語は、サンフランシスコに向かうバスの中から始まります。
エディは、3匹のハチのタトゥーを入れています。
3匹のクソ野郎たち。エディとその悪友たち。
バスの中が物語の”今”で、ギターかかえて歌うローズもドッグファイトも回想のようですね。
回想は好きじゃないから、ちとテンション↓

ドッグファイトは、みんなで賭け金を出し合い、パーティ会場をおさえ、街に出て、1番イケてない、ブスな女の子をパーティに連れてきたヤツの勝ちという、ほんとうにクソみたいな勝負です。
冷徹な兵士となるため、愛情を捨てさせる通過儀礼だそうですが......

エディは、偶然入った食堂で、ローズ見つけ、パーティに誘いました。
ローズは、レコードを聞いたり、曲をつくることが好きな内気な女の子。
友だちもおらず、孤独で、みじめで、太っている自分が誘われた!
舞い上がって、おしゃれするんだけど、これが、ものすごいメイク。
ほおがまっ赤で、鬼のような大きな口。

でもね。宮澤エマさん演じるローズは、ものすごくキュート。ドレスを選んだりするシーンは、きゅんきゅんしちゃいました。
最初は、賭けに勝てそうな女の子ローズを連れて行けることになり、うかれていたエディでしたが、ローズの純粋さに少しずつひかれていくんだよね。ローズをクソみたいなパーティにつれて行くことをためらう気持ちも生まれ。。。
ふたりの気持ちの動きも歌で。まさにミュージカル。
ダンスはカッコいい屋良くん、いつの間に(すいません)歌もうまくなったの?

ドッグファイトは八百長でした。悪友がお礼を払う約束で連れてきた、歯がない商売女が優勝します。ローズは、自分がイケてないから、エディに選ばれた事を知ってしまうのでした。

家に帰ったローズをエディが訪ねてきて、ディナーに誘うのです。
まただまされるかもしれない。ローズの心の揺れが胸に響きました。
それでも、ローズはエディの誘いにのり、ふたりは、とびっきりの夜を過ごすことになるのでした。

賭けに使ってしまってお金がないエディが、それでもローズをディナーに誘いたいと、出会った場所の食堂兼ローズの家に戻る。これは大きなことでした。
海兵隊員たちは、繰り返し♪行くか死ぬか♪と歌っています。
戦場では前進あるのみ。進まないという事は死を意味する。
エディは行かず(進まず)覚悟の上で(ローズと出会った場所に)戻り、ドッグファイト前のふたりに戻って、やり直そうとするのですから。

一夜しかないことを嘆くローズですが、ひどい仕打ちをされたのに、どうしてエディについていったのでしょう?
ローズは言います。エディの呼びかけに出ていかなかったら、孤独で、みじめで、太ったイケてない女の子だと認めることになるから〜と。

出航の朝、ローズはエディに住所を書いた紙を渡しますが、エディは、それをやぶり捨ててしまいます。
戻ったのに、進むしかないのか。戦争とはそういうものか。
やりきれない気持ちになりました。

ベトナムでは、激しい戦闘が繰り返され、仲間がひとり、またひとりと死んでいきました。
同じ蜂のタトゥーを施した悪友たちも。
敵の姿はオーディエンスには見えない(いない)のですが、見えない敵と闘うエディたちの恐怖が、より強く伝わってきて、ほんとうにこわかった。

戦地から帰還したエディは、サンフランシスコに戻り、記憶を頼りにローズのいた食堂をさがしあてます。
かなりの長い時間が流れているようですが、そこに、ローズはいました。
1通も手紙をくれないエディを「待つのはやめたから」と言いながらも、待っていたのですね。
「おかえりなさい」
離れていた時間を消し去る言葉でした。

つかの間の自由をおう歌する海兵隊員たち。ドッグファイトのシーンでも、若者の下ネタのようなセリフにも、思わず笑ってしまいました。

海兵隊員たちのダンスシーンは、カッコよかったです。
つかの間をつかみ取る。まさにそんなダンスでした。
カーテンコールでも、踊ってましたね。

踊ると大きく、強く見えるエディ。
ブスメイクなのに可愛かったローズ。
進むより、戻る方が難しい。でも、勇気をふりしぼって戻ったからこそ大切なものをつかむことができた。
エディに、ローズに寄り添う弦や鍵盤の音が、ほんとうにステキでした。
また再演されることがあれば、もう1度見たいです。

観劇日記に最後までおつきあいくださり、どうもありがとうございました。

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